Post

Visualizzazione dei post da aprile, 2019

金子文子と朴烈(박열 2017)

概要とキャストについては Wikipedia を見ていただくとして、若干のコメントです。 主役2名の演技がチャーミング 関東大震災時および 朴烈事件 時の内務大臣代行の 水野錬太郎 が主たる敵役として(悪役的にしかしかなりの切れ者として)描かれている。なお、韓国語版Wikipediaには「日本では著作権法を制定する際、著作権保護を推進した人物として有名だが、韓国では関東大震災当時、内務大臣として朝鮮人に対する国民の悪感情を助長し、虐殺事件を起こした張本人としても有名だ」とある。 他にも判事役や看守役などの日本人キャラクターがよく練られていると感じられる。 法を守ろうとする多くの日本人が描かれるが、結果として悲劇が起きる。 内閣でも同様で、結局特定の野心を持つ人間の意見が通ってしまう。こうした情景は明治以降第二次世界大戦終了までの内閣についてのドラマで何度も見てきた(脚本家は日本史(ドラマ)の行動決定パターンをよく知っていたのだろう)。 外国で制作され、外国人俳優が日本人を演じる映画ではやはり日本語が気になるものだが、発音も含めそれほど気になることはなかった(話し方に特徴がある役もあったが、個性の範囲内)。 金子文子役のチェ・ヒソは韓国人女優だが幼少期を日本で過ごした らしい 。当然韓国語のセリフはネイティブなのだが、日本人であることの印(映画的なお約束)として朴(Pak)を Paku と発音する。 いくつかの日本語のセリフは現代的(意図的な演出かどうか不明) 韓国語を直訳して「〜でこそ...だ」という表現は通常日本語には「〜なければ...でない」という二重否定で訳されるが、複数箇所で直訳をしていた(これも意図不明)。 大正時代だが、奇妙な侍の格好をした2人が現れる。役者という設定なのか、スラップスティックなのか不明 金子文子が朗読する詩とテキストには時代精神が感じられる(らいてうの時代ですね)。 監督は「王の男」のイ・ジュニク(이준익)