ポーランド語・ウクライナ語同時学習その8(格など)

前回

格の種類

ポーランド語の名詞の活用表とウクライナ語の名詞の活用表(共に英語Wikipedia)を見ると、どちらにも主格、対格、生格、与格、造格(具格)、所格、呼格の7つの格があります。
その2」でも書いたようにポーランド語とウクライナ語の be 動詞(być)の述語となる普通名詞は造格(具格)となるようです。また、ポーランド語では複数では主格形=呼格形のようです。

ちなみに東スラブ語のウクライナ語やロシア語、南スラブ語のセルビア・クロアチア語などでは女性単数対格が概ね u で終わるのですが、ポーランド語では ę で終わります
(例:matka ⇒ matkę)。もしやと思って(同じ西スラブ語の)チェコ語の活用を見てみましたが、u で終わっています。ここではポーランド語が特殊ということですね。

数字+名詞

ポーランド語
ニューエクスプレス+では、1の後は単数主格、2,3,4の後は複数主格、5以上は複数生格と書いてありますが、こちらには少し違うことが書いてあり、こちらこちら(男性名詞に特別な形がある?)はさらに複雑です。うーん...
ウクライナ語
1の後は単数主格、末位が2〜4の後は、男性名詞は複数主格、それ以外は単数生格、末位が5〜20の後は複数生格、21以上の場合は最後の数字を見て判断するとあります。

スラブ諸語は、1, 2-4, 5...の扱いの違い、生格の利用(格変化が残っている場合)といった部分では似通っていますが、細かいところは違うようです。

1〜5

数字の話が出たついでに Wikipedia上のSwadeshリストにある数字1〜5の比較を貼っておきます(under the Creative Commons Attribution-ShareAlike License)

ポーランド語ウクライナ語ロシア語
1
jedenоди́н (odýn)оди́н (odín)
2dwaдва (dva)два (dva)
3trzyтри (try)три (tri)
4czteryчоти́ри(čotýry)четы́ре(četýre)
5pięćп'ять (pʺjatʹ)пять (pjatʹ)

今回は駆け足で2つの言語の比較をしてみましたが、これから腰を落ち着けて教科書を読み、録音も聞いてみようと思います。
最後になりますが、戦争の早期終結を願います。

Commenti

Post popolari in questo blog

Redmine + Subversion インストールの記録

Aipo に Let's Encrypt の SSL証明書を適用

ES611の電池交換