Transition

広告を嫌って某コ○ログフリーから新年を機に移ってきました(どうしてもっと早く気がつかなかったんだろう)。
標題はそのことではなく、年末に行ってみたトランジションタウンの説明会のからみです。
トランジションタウンのトランジションとは主に「『過度に石油などの化石燃料に依存した社会経済システム』から『自然との共生を前提とした持続可能な社会経済システム』への移行」を中心としたさまざまな変革を目指す運動のようです。その背景の1つに石油の枯渇ということ(ピークオイル(変なことばですが))への意識があります。
上記トランジション運動は、現在世界のさまざまな歪み(多くは石油文明に基づいている)の反省からより人間的な世界を目指そうとするもので、共感できるところも多々ありますが、ピークオイルということに関しては単に懐古的に過去を指向すればOKというわけにもいかないかもしれません。(彼らも指摘するように)石油文明は約1世紀間の世界を形作ってきたからです。ピークオイル後、使用可能なエネルギー量が減るとすると次のような問題がでてくることが考えられます。
  • 経済成長は使用可能なエネルギー量に概ね比例している...
    使用可能なエネルギー量のほうが原因側ならピークオイル後、経済は縮小することになります。これは経済成長を前提とする現在の経済的常識からすると許されない事態ですが、人類の福祉にとって経済成長が不可欠なのかどうかは不明です。
  • 人口成長は使用可能なエネルギー量に概ね比例している...
    使用可能なエネルギー量のほうが原因側ならピークオイル後、人口は縮小することになります。人口の縮小が出生率の自然減で起こるのなら問題は大きくないかもしれませんが、そうでない場合、人口の縮小はおそらく多くの人々の餓死という形で起こります。石油(エネルギー)は食料確保に関して例えば次のような役割を持っています。
    • 肥料の生産・輸送
    • 農業機械の燃料・生産活動
    • 温室などの燃料
    • 食料・飼料の輸送・保存(冷蔵・冷凍含む)
    • 漁業用の燃料
    トランジション運動などが目指す持続可能な食料生産の(増加)量が現在の石油によるブーストに匹敵しない場合、餓死を含む人口縮小が起こると考えられます。また、食料が不足すると人心が荒れるため、食料をめぐって戦争が頻発する可能性があります。悲劇を防ぐには、食料減少の率が人口の自然減に匹敵するようにしなければならないでしょう(そんなことが可能ならばですが)。
  • その他現在の技術文明とエネルギーの関連
    現在(先進国の)人々は、高度技術に支えられた医療やIT技術や建築、物資の供給を受けています。こうした技術は直接的に石油に依存しているかもしれないし、そうではないかもしれないものの、石油文明で膨張したマス市場がこれらの技術を大衆レベルで利用できるだけの価格にしているということも考えられます。例えばソーラーパネルは持続可能なエネルギーを供給してくれますが、みんなが「持続可能な田舎暮らし」を始めてしまうと生産のための経済システムが崩壊して手に入らなくなるかもしれません。要するに、石油で膨らんでしまった現在の技術+経済文明のシステムのうち(持続可能な経済に必要な)技術だけ残して経済を収縮できるかどうかには不透明な部分があるようです。
とまあ若干ネガティブなことを書きましたが、ピークオイルは必ず来ると思われるので、それまでにあらゆるトランジションを進め、ショックを和らげる必要があるでしょう。(なお、ピークオイルはいきなり来るわけではなく、石油の値段の上昇の形で現れるといわれています。)


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