Anne with an E (Season 1)

NHK でシーズン1(1〜8話・元シリーズ7話を8話に編集)を見ました。
ミニシリーズかと思いましたが、シーズン3まであるようです(NHKが放送してくれるかどうかは現時点では不明)。

今回の adaptation では映像的なリアリズムが重視されているようで、映像は透明感と奥行きがあって非常にきれいです。配役としては主人公役の Amybeth McNulty が(超おでこな点・目が離れている点を含め)近藤喜文氏のアンを彷彿とさせ(既視感が...)、演技も素晴らしく見えます。今回のマリラは形態的に尖っています。子どもたちの描写はあるある感があります。

原作を見返してみると思ったより原作に沿った作りになっています。一方、原作ではそれほど大事にならないブローチ事件でアンが孤児院に送り返される話は印象的です。アンの初潮の話、マリラが先進的な母親の会に出席する話、アンが学校でフィリップス先生について性的に下品な噂話をみんなにしてしまい、学校にいけなくなる話や、火事になったルビーの家に飛び込んで窓を締めて消火を助ける話は原作になかったと思います。最終話では、作物が事故で売れずにマシューが心労で倒れ(死んでない)グリーン・ゲイブルズが経済危機に陥ります(それはそれでなんとかなったようなのですが、別のcliffhanger で終了します...)。

キャラクターとしては、マリラとマシューそれぞれの想い人が描かれます。ダイアナのおばさん Josephine が登場しますが、同性愛者であることがほのめかされます。他にグリーン・ゲイブルズに雇われているフランス語話者の男の子(Jerry・原作でも名前は出ている)もそこそこ重要な役割を果たします。

北米の(質素な)中産階級の人々の物量感にはいつもながら圧倒されます(家が大きい)...

cf. Kevin Sullivan版「アン」シリーズについて9年前に書いた記事


手元のPuffin版


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