ポーランド語・ウクライナ語同時学習その6(アスペクトと時制)

ポーランド語とウクライナ語のアスペクト

両言語とも「多くの場合、語彙的意味が同じで、アスペクトだけを異にする完了体動詞と不完了体動詞はペアを作っています」(ニューエクスプレス+ポーランド語 p.92の表現)とのことです。

ポーランド語の動詞の過去形

ポーランド語の動詞の過去形は、性・数・人称によって13通りの変化をするという(私は見たことがない)複雑なものです。標準的な過去形の語尾を示します:

単数複数

男性女性中性男性人間男性非人間
一人称-łem -łam--liśmy-łyśmy
二人称-łeś-łaś--liście-łyście
三人称-ł-ła-ło-li-ły
※南スラブ語では過去形は be動詞+過去分詞っぽいもの(性数一致)の形なので、これも過去分詞っぽいもの+be動詞語尾の成れ果てなのかもしれません。

ウクライナ語の動詞の過去形

標準的な過去形の語尾を示します(だいぶ簡単ですね):

男性単数女性単数中性単数複数
一人称-u (в) -la-lo-/lɨ/

ポーランド語とウクライナ語の完了体未来

両言語とも完了体動詞の「現在形」は現在時制を表さず、未来時制(未来において「してしまう」)を表します。

ポーランド語とウクライナ語の「be動詞」の未来

リンクは Wiktionary(英語版)の活用表です。
人称・単複ポーランド語 byćウクライナ語 бутиロシア語 быть
1. 単będę/budʊ//budʊ/
2. 単będziesz/budeʃ//budʲɪʂ/
3. 単będzie/bude//budʲɪt/
1. 複będziemy/budemɔ//budʲɪm/
2. 複będziecie/budete//budʲɪtʲe/
3. 複będą/budʊtʲ//budʊt/

ポーランド語一般動詞の未来形

2つの合成未来形の作り方があり、一つは〈byćの未来形(上記)+不定形〉、もう一つは〈byćの未来形+過去三人称形〉とのことです(上記のように過去三人称は性・数で変化する)。

ウクライナ語一般動詞の未来形

2つの作り方があり、一つは〈бутиの未来形(上記)+不定形〉(合成未来形)、もう一つ(総合未来形)は〈不定形+下記の接辞〉とのことです。後者はポーランド語にもロシア語にもない形で「純粋にウクライナ語の未来形」だとのことです。
ウクライナ語総合未来形の接辞
1. 単-му
2. 単-меш
3. 単-ме
1. 複-мемо
2. 複-мете
3. 複-муть

Commenti

Post popolari in questo blog

Aipo に Let's Encrypt の SSL証明書を適用

Redmine + Subversion インストールの記録

ES611の電池交換