アン・シャーリー(Anne Shirley)

今まで映像化にコメントしてきたので、今回も書いてみます。

感想としては「よかったです」。OPや(「幸せの予感」のオマージュっぽい)EDも。

原作は村岡花子訳『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの愛情』(リンクは Wikipedia)とのこと

全24話、『赤毛のアン』部分が10話までなので高畑版の5倍速、他の部分はきっと7倍速ぐらいのダイジェスト版になっていると思われますが、原作を読んでいなければ(私は第1作しか読んでいない)特に不自然さは感じないかと思います。

子供向けアニメというたてつけだと思いますが、後半は主人公が大人になってしまっているというところがやや特殊かもしれません(とはいえ日本の少年漫画でも主人公が大人になっていくものはあったりします)。

キャラクター設定が当初(髪の毛の色などで)炎上しかけていたりしましたが、その後よくも悪くも私のSNSタイムラインには評判が流れてこなくなりました。キャラクターデザインはどちらかというと漫画っぽく(縦長の目とか)、近年のアニメ(プリキュアとか)を思い出させるところもありました(フィリパはルパン三世ぽい)。キャラクターや演出を漫画っぽくすることで、大人たちの話になって若年視聴者を置いてきぼりにしないように配慮していたのかと思います。20世紀初頭のカナダの「白人」の若者たちを日本のアニメーターが描くのはある意味挑戦ですが、なんとかバランスをとれたようです(異文化を描くのは日本の漫画のお家芸〜本作については原作が漫画チックなのではないかということもあります)。北米の大学生活の話とかは個人的にちょっと懐かしい...

ちなみに(先日 NHK_BS で放映していた)Sullivan版The Sequel は『アンの愛情』の時系列上の次作『アンの幸福』に基づくコメディ。1980年代に「白人」が作った20世紀初頭のカナダの「白人」社会描写もある意味恐ろしい... 2010年代に作られたポリコレ版 Anne with an E も含め今回映像かと合わせて見てみるといろいろ発見がありそうです(時間がないので私はやりませんが;;)。

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